たしのいは、複合性局所疼痛症候群(CRPS)という病気を長年患っています。
CRPSとは、軽度の外傷が治った後も神経性の強い痛みが続く病気です。
たしのいが右手首を捻ったのは、満月の日でした。
月を見ようと玄関に出てつまずき、手すりに手をついた時は全く痛みを感じませんでした。
翌日からじわじわと痛みが始まり、1週間ほどすると筆記用具を持てないほど痛みが続きました。
整形外科へ通うも湿布が出るだけで、1ヶ月以上経っても全く痛みが引きません。
それどころか、どんどん酷くなっていきます。
医師は「まあそんなこともあるんじゃないの?」という程度で取り合ってくれません。
その頃には字もまともに書けなくなり、箸も持てず左手でフォークを持つ状態でした。
整形外科の医師に頼み込んで大学病院への紹介状を書いてもらってからも適当に診察される日が続き、
数ヶ月してからやっと「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」という病名がつき、
麻酔科で神経ブロック注射を打つようになりました。
右手の場合、注射を打つのは喉元です。
毎週のように有給を取得し、注射が失敗すると声が出なくなることもありました。
薬は主にリリカが処方されて、常に痛みと副作用で苦しんでいました。
ブロック注射でも薬でも根本的な回復にはつながらず、
数ヶ月後すると地元の整形外科へ転院するよう促されました。
現在でも通い続けている整形外科で始めたのが、リハビリ療法です。
痛みを緩和するプログラムに参加し、週に1時間ほど運動するようになりました。
そこで使っているのが、ストレッチポールです。
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ストレッチポールに乗ってコロコロして全身の筋肉を緩ませることで、痛みが和らぎます。
反り腰にもよく効きます。
毎朝ストレッチポールを使っている内に、痛みはなくなりはしないものの
なんとか日常生活を送れるようになりました。
今では箸も使えるところまで回復しました。
CRPSで苦しんでいる方は、リハビリ運動のできる整形外科に通うことをお勧めします。
ストレッチポールを毎日、できれば朝晩使ってみてください。
CRPSは激しい痛みで死ぬほど苦しんでいるのに障害認定されず、
はっきりとした治療方法もありません。
正直なところあの日、月を見に外へ行かなければよかったなと思うことは何度もあります。
ですが、何年も根気強くリハビリを続けることで、本当に少しずつですが痛みは減ってきています。
今でも24時間痛みは継続し、入浴の度に右手がじんじん痺れています。
身体が痛みになれてきているのは事実です。
年単位の時間がかかりますが、いつか苦しみは小さくなっていくと知っていただきたいです。
今現在CRPSで苦しんでいるあなたに、この記事が届きますように。
そしてあなたの明日が今日より少しでも安らかでありますように。
痛みが酷いときはストレッチポールでリハビリをしたら、ふわふわのおふとんで寝てしまうに限ります。
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